人は、残念なことに、他人の短所にはすぐ目が行くが、長所は探さないと目につきにくい。
そこで、すぐ目につく人の短所を直そうとする。これには労力がかかる。
短所を直すよりも、長所を活かす方が数倍効率的で、しかもさらに長所が伸びれば短所も見えなくなるもの。
他人の短所に目が行く根底には、他人よりも優位性を自分に求めているからだ。
他人と比較して優位性を得ても何の役にも立たない。
昨日の自分に対して、今日の自分が優位性を確認できるかどうかが重要ではないだろうか。
それが自己の長所を伸ばすということにつながるように思う。
そのためにも、他人の長所を認め、自覚させ、昨日の自分に対して、今日の自分の優位性を確認させていくことが、個の力となり組織の力になるのではないだろうか。
こういう発想が、組織マネジメントにも必要なのだ。