アメリカの学者の研究によると、販売数量を1%伸ばすと営業利益は3.3%向上する。
一方、販売数量が同じだとして価格を1%上げると営業利益は11.1%向上するという研究結果が出ている。
私の顧問先でもシミュレーションしてみましたが、販売数が同じと仮定したときに、価格を1%上げると営業利益が10.5%向上することが確認できました。
ある日本の大学の論文によると、販売数が同じと仮定したとき、コカ・コーラで6.4%、富士フィルムで16.7%、ネスレで17.5%利益が向上するとのデータが出ている。
日本国内を見れば、市場自体が縮小している中で、販売数量を増加させることの難しさはどの企業も同じ。
そういった環境の中で、企業収益の面からみても価格設定がいかに重要であるかがお分かりいただけると思います。
そこで経営者の仕事は、価格を決めることではなく、最大利益を得るための“値決めの仕組み”を社内に持つこと!これに尽きる。
価格設定、侮るなかれ!